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15/08/2026

謙譲語は、日本語学習者が混乱しやすい敬語表現の一つです。同じ動作でも、相手や場面によって言い方が変わるためです。単に丁寧に話すための表現ではなく、日本のコミュニケーション文化における細やかな配慮も表しています。では、謙譲語とは具体的に何で、文法的に正しく、なおかつ自然に使うにはどうすればよいのでしょうか。AN KOIと一緒に詳しく見ていきましょう。

謙譲語とは?

謙譲語は日本語の敬語の一種で、話し手自身、または自分側の人の行動を控えめに表現することで、相手への敬意を示すために使われます。上司、顧客、教師、年長者など、礼儀を重んじる場面でよく用いられます。

謙譲語とは?自分の行動を低く表現し、相手への敬意を示す敬語です

謙譲語とは?自分の行動を低く表現し、相手への敬意を示す敬語です

本来、謙譲語は自分自身を否定的な意味で卑下する表現ではありません。話し手が人間関係や立場に合わせて言い方を調整し、適切な距離感を示すための表現です。例えば、改まった場面で「行きます」と言う代わりに、自分の行動について「伺います」を使うことで謙譲の気持ちを表せます。

実際の会話では、謙譲語を使うことで発言がより丁寧になり、日本のコミュニケーション文化にも合った表現になります。特に学校や職場、上下関係を意識する場面でよく使われます。謙譲語とは何かを理解すると、日本人がどのように敬意を示し、人間関係に応じて言葉を使い分けているのかも分かりやすくなります。

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知っておきたい日本語の謙譲語の種類

謙譲語には、大きく分けて「特別な形を持つ動詞」と「一定の型で作る動詞」の2種類があります。この2つを押さえると、謙譲語を場面に合わせて見分け、使いやすくなります。代表的な表現には「参ります」「伺います」「いたします」「申し上げます」「拝見します」などがあります。

1. 特別な形を持つ謙譲語の動詞

謙譲語で重要なのが、特別な形に変化する動詞です。これらは一般的な公式を当てはめるだけでは作れないため、通常形と謙譲語をセットで覚えるのがおすすめです。文中で謙譲語を使う際の混同を防ぎやすく、N4以降の敬語学習でもよく登場する内容です。

特別な形を持つ謙譲語の動詞は、ペアで覚えると使い間違いを防ぎやすくなります

特別な形を持つ謙譲語の動詞は、ペアで覚えると使い間違いを防ぎやすくなります

代表的な動詞は次のとおりです。

  • 行く・来る → 参る:自分が「行く」「来る」ことをへりくだって表します。
  • 聞く・訪ねる → 伺う:文脈に応じて「聞く」「尋ねる」「訪問する」をへりくだって表します。
  • 言う → 申す・申し上げる:自分が「言う」「申し述べる」ことをへりくだって表します。
  • 見る → 拝見する:自分が「見る」ことをへりくだって表します。
  • する → いたす:自分の「する」という行為をへりくだって表します。

学ぶときは変換表だけを暗記するのではなく、それぞれの動詞を実際の例文の中で覚えると効果的です。

謙譲語を身につけるには、変換表の丸暗記ではなく、動詞を実際の文に入れて学ぶことが大切です

謙譲語を身につけるには、変換表の丸暗記ではなく、動詞を実際の文に入れて学ぶことが大切です

2. 動詞を謙譲語にする方法

特別な形を持つ動詞以外にも、謙譲語には一定の構文で作る方法があります。代表的なのは「お+動詞のます形からますを取った形+します/いたします」です。ただし、すべての動詞に機械的に当てはめるのではなく、その動詞に専用の謙譲表現があるかどうかを確認する必要があります。

例:

  • 待ちます → お待ちします:お待ちします。
  • 手伝います → お手伝いします:お手伝いします。
  • 説明します → ご説明します:ご説明します。

この作り方を覚えると、多数の個別表現を丸暗記しなくても謙譲語の表現を広げられます。ただし、すでに特別な敬語形がある動詞では、無理に新しい形を作らず、一般的な正しい表現を優先しましょう。

3. 「お+Vます語幹+します」と「ご+N+します」の型

「お+Vます語幹+します」と「ご+N+します」は、謙譲語を学ぶうえで重要な型です。適切な動詞では、「ます」を取った動詞の語幹の前に「お」を付け、「します」または「いたします」と組み合わせます。また、漢語由来の語には、動作性の名詞の前に「ご」を付けることがよくあります。

例:

  • お待ちします:お待ちいたします。
  • お伝えします:お伝えいたします。
  • ご案内します:ご案内いたします。
  • ご説明します:ご説明いたします。

N4レベルで謙譲語を学ぶ場合は、まず構文と行動の主体を見分けることに集中し、その後に高度な表現へ進むとよいでしょう。最も大切なのは、動詞と場面に合った形を使うことであり、「お」や「ご」を機械的に付けないことです。

「お+Vます語幹+します」と「ご+N+します」は、敬語学習で重要な基本パターンです

「お+Vます語幹+します」と「ご+N+します」は、敬語学習で重要な基本パターンです

初心者にも覚えやすい実践例

謙譲語を覚えるには、各表現を具体的な場面と結び付けて学ぶのがおすすめです。単語一覧だけを暗記するよりも、誰が行動するのか、何のために使うのかを区別しやすくなります。謙譲語とは何かを理解したら、まずは授業や職場でよく使う表現から始めてみましょう。

例:

明日、会社に伺います。
→ 明日、会社へ参ります。

資料を拝見します。
→ 資料を拝見いたします。

私からご説明いたします。
→ 私からご説明させていただきます。

後ほどお電話いたします。
→ 後ほどお電話いたします。

練習するときは、「誰が行動するのか」「その行動は誰に向けられているのか」「その場面ではどの程度の丁寧さが必要か」という3点を確認しましょう。実際の場面に即して謙譲語を身につけるための、分かりやすく実用的な学習方法です。

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N2レベルの謙譲語と高度な使い方

N2レベルの謙譲語では、動詞の形を覚えるだけでなく、場面に応じて適切な表現を選べることが求められます。高度な謙譲語は、改まった会話、文章、ビジネス場面でよく使われます。そのため、特別な動詞、場面ごとの使い方、表現ごとのニュアンスに注意して学ぶことが大切です。これらを押さえることで、公式を暗記しているだけの状態から、N2レベルの謙譲語を正しく自然に使える段階へ進めます。

N2でよく使う特別な動詞

N2レベルの謙譲語では、改まった会話やJLPTで特別な動詞が多く登場します。文脈によって複数の意味を持つ語もあるため、単語だけでなく場面ごと覚えることが重要です。これらを確実に身につけると、実際の会話でも謙譲語をより自然に使えるようになります。

特に覚えておきたい語は次のとおりです。

  • 参る:行く・来るの謙譲語
  • 伺う:文脈に応じて、行く・聞く・訪ねるの謙譲語
  • 申す:言うの謙譲語
  • いたす:するの謙譲語
  • 拝見する:見るの謙譲語
  • 存じる:場面によって「知る」「思う」に関係する謙譲表現。

N2の謙譲語を復習するときは、ベトナム語の意味だけでなく例文ごと覚えるのがおすすめです。選択問題でも、表現のニュアンスをより正確に見分けやすくなります。

会話と文章での使い方

謙譲語は、会話と文章で求められる丁寧さの程度が異なる場合があります。対面の会話では、相手との関係に応じて適切な表現を選びます。一方、メールやビジネス文書では、謙譲語が改まった書き出しや結びの表現と一緒に使われることがよくあります。

ビジネス会話の例:

後ほど資料をお送りします。
→ 後ほど資料をお送りします。

より改まった表現:

後ほど資料をお送りいたします。
→ 後ほど資料をお送りいたします。

N2レベルの謙譲語では、動詞だけを切り離して見るのではなく、文全体に注目しましょう。文法的に正しくても場面に合わない表現は、不自然に聞こえることがあります。メール、会話、職場の実際の場面を想定して練習することが効果的です。

謙譲表現のニュアンスの違い

すべての謙譲表現が同じ程度の改まりを持つわけではありません。日常の丁寧な会話に適した言い方もあれば、主にビジネスや正式な文書で使われる言い方もあります。N2レベルの謙譲語を学ぶ人は、問題演習や実際の会話でこの違いに特に注意する必要があります。例えば、「します」は丁寧語ですが、「いたします」は多くの場面でより謙譲的かつ改まった響きがあります。同様に、「言います」と「申します」も単に「言う」という意味だけで選ぶのではなく、誰の行動なのか、誰に対して話しているのかを考えて使い分けます。

次の原則で覚えると分かりやすいでしょう。

  • まず、行動の主体が誰かを確認する。
  • 敬意を示す相手が誰かを確認する。
  • 場面に合った丁寧さのレベルを選ぶ。

ニュアンスを理解すると、謙譲語を公式の暗記ではなく、自然な表現として使えるようになります。

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場面別の謙譲語の使い方

謙譲語の使い方は、相手や会話の状況によって変わります。誰が行動するのか、どの程度の丁寧さが必要なのかを見極めることが大切です。実際には、上司、顧客、取引先と話すときや、自分の行動について述べるときによく使われます。場面ごとの使い分けを理解することで、謙譲語とは何かを踏まえた、正しく自然な表現ができるようになります。

1. 上司や年長者と話すとき

上司や年長者と話す際、謙譲語を使うことで相手への敬意を示せます。ただし、すべての文を敬語に変えればよいわけではありません。重要なのは、その行動が誰のものかを確認し、適切な表現を選ぶことです。これは謙譲語学習の基本であり、N4レベルの問題でもよく問われます。

例えば、先生に話す場合:

先生の研究室に伺います。
→ 先生の研究室へ伺います。

ここでは、「伺います」は話し手自身の「行く」という行動に使われています。先生の行動について述べる場合は、謙譲語ではなく尊敬語を使う必要があるかどうかを考えましょう。

2. 顧客や取引先とやり取りするとき

ビジネスでは、顧客や取引先へのプロフェッショナルな姿勢を示すために謙譲語が頻繁に使われます。「伺う」「申し上げる」「いたす」「拝見する」などは、このような場面でよく見られる表現です。N2レベルの謙譲語を学ぶ場合、一般的な会話よりも丁寧さが求められるビジネス場面に特に注意しましょう。

例:

資料を拝見いたしました。
→ 資料を拝見いたしました。

こちらからご連絡いたします。
→ こちらからご連絡いたします。

謙譲語は、職場で顧客や取引先とやり取りする際によく使用されます

謙譲語は、職場で顧客や取引先とやり取りする際によく使用されます

使用するときは、「敬語は多ければ多いほどよい」と考えないことが大切です。必要以上に改まった表現や、不要な敬語を重ねた言い方は、かえって不自然になることがあります。謙譲語を正しく理解するとは、数多く使うことではなく、場面に合った丁寧さを選ぶことです。

3. 自分の行動について述べるとき

謙譲語の重要な原則の一つは、自分または自分側の人の行動を述べ、その行動を通して相手への敬意を示すときに使うことです。そのため、自分の行動を説明する場合は、まず誰が行動するのかを確認してから動詞の形を選びましょう。この考え方はN4の謙譲語学習で特に役立ち、N2へ進んだ後も重要です。

例:

私が説明いたします。
→ 私がご説明いたします。

明日、そちらへ伺います。
→ 明日、そちらへ伺います。

後で資料をお送りします。
→ 後で資料をお送りします。

一つ一つの文を丸暗記するのではなく、「私は何をしているのか」「誰に話しているのか」「どの程度の丁寧さが必要なのか」という場面ごとの問いを意識して練習しましょう。謙譲語を正確かつ自然に運用するための実践的な方法です。

自分の行動を説明するときに謙譲語を正しく使うと、自然で場面に合った話し方になります

自分の行動を説明するときに謙譲語を正しく使うと、自然で場面に合った話し方になります

謙譲語を身につけるうえで大切なのは、特別な動詞の形を暗記することだけではありません。誰が行動するのか、誰に対して話すのか、どのような場面なのかを理解することがより重要です。具体的な状況に知識を当てはめられるようになると、謙譲語と尊敬語を区別し、より適切な言い方を選べるようになります。日本語の基礎を体系的に身につけたい方やJLPT対策を進めたい方は、AN KOIの日本語教育プログラムも参考にしてください。AN KOIではN5からN1までの学習ルートを用意し、言語知識、試験対策、会話練習を組み合わせて、それぞれの学習目標をサポートしています。